あたらしいいのちをみごもる。
自分のものだった身体が、あたらしいいのちに向けて機能するために、劇的に変様する。
意志に、それを制御することはできない。
二つのいのちは、体内で繋がっている。
あたらしいいのちは、育てられているようでもあり、自らの意志で育っているようでもある。
一つの身体に、二つの心臓が脈打つ。小さな鼓動は徐々に徐々に確かな拍動を刻むようになる。
日に日にいのちの確かさを主張するようになる、あたらしいいのち。
そのできごとのすべてを、一身に引き受ける、勇気のあるひと。

子を孕む女性にカメラを構え向き合うとき、僕は畏敬の念に気圧されるのを感じます。
たとえそれが自分の妻であったとしても、男性の自分にはどうにも感得しえない、その厳かさ。
喜びと期待と不安と緊張感、すべてが入り混じった、その美しさ。
祈るような気持ち、に包まれるのです。

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